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2017年9月8日より中野にあるHidari Zingaroで個展開催します。

new show at Hidari Zingero from 8th sep

 

 

iamgrowingoutmybangs

「NEW LOVE」

 

 

1995年。のちにコギャルと呼ばれる女子高生たちを使った「egg」という一冊の雑誌を企画発表する。

雑誌を作っていく過程で、彼女たちが持ち歩く使い捨てカメラで写された写真に衝撃を受ける。

そこにはプロフェッショナルな自意識など微塵もない無意識なプライベート写真が溢れていた。

彼女たちの写真の目的はただ「誰とどんな時間を過ごしていたのか?」というこの一点であった。

大人たちの自分勝手な自意識に愛想を尽かしたティーンエィジャーたちの時代への革命とも呼べるブームだったのだ。

 

そのブームを利用して僕は「OUT OF PHOTOGRAPHERS」という雑誌を企画発表する。

女子高生たちの「誰とどんな時間を過ごしていたのか?」という写真の方法論を使って世界中から写真を集めれば、

一冊の革命本が出来上がる、僕はそう確信したのだ。創刊号のタイトルは「プライベートをあかせ」だった。

 

「カメラは自分たちの日常を写すだけでいい。

楽しかったらカメラを捨てろ」

そんなメッセージの本だった。

 

それから20年以上の月日がたった。

「誰とどんな時間を過ごしていたのか?」という女子高生たちの方法論は、

インスタグラムというアプリに引き継がれ、それは世界中のプライベートを明かしたかに見える。

そこから実際の革命も起きたかに見えた。

 

僕たちは自意識から解放され、無意識の集合体になれるはずであった。

 

ところが、

やっぱ考えてる人たちは違うよね。

そのプライベートを利用して、より高度な管理社会を構築することに成功した。

「誰とどんな時間を過ごしていたのか?」は、

写真を撮るために

「誰と会い、どんな時間を過ごすのか?」という意味にすり替えられた。

 

プライベートを装った企画が人々をひとつの方向に誘導する。

今の写真の中に、僕たちの真のプライベートなど存在しない。

 

世界は

お金さえあれば幸せなんだよ、

みんな仲良くなれるよっ、

てメッセージを垂れ流し、

みんなが本気でそれを真実と思ってる。

 

僕はそんな自意識いっぱいの世界を好きじゃないし、

関わりたくもない。

 

だから、

僕は「革命」を信じて関わってきたプライベートな写真たちにお別れを告げることにした。

 

自分の写真に前髪を描いた。

表情を隠すことで、プライベートを隠し

「前髪を伸ばして嫌なものを見ない、嫌なものから隠れる」と社会へ中指を立てた。

 

この行為がブームになって、

前髪伸ばしたティーネージャーが巷にあふれることを期待している。